おもいを届ける
商品部ブログ

創り手のおもいを届ける

吉野杉のお箸がめちゃくちゃ良いんです!

奈良県の吉野郡にある「吉辰商店様」とのご縁を頂き、吉辰商店様に訪問させて頂いてきましたよ!

吉辰商店様は、「吉野杉のお箸」を製造販売されている会社さんです。「吉野杉」と聞くと「おっ」と反応される方も多いと思いますが、高級ブランド材の一つとして有名ですよね。

今回吉辰商店の代表である吉井様にいろいろお話を伺い、工場も見せて頂いたので、その様子を皆様にご報告です。

現在、国内で使用されている割り箸は約97%が輸入品だそうです。そう考えると国産の杉や桧のお箸は現在ではとても貴重な存在であることが分かりますよね。私たちが住んでいる奈良県で、吉野杉という素晴らしい木があり、そしてその吉野杉を使った素晴らしいお箸があるにも関わらず、私たちの身近な存在でないところは少し悲しいですね。

だからこそ、奈良県で育ってきた木のうたで、奈良県の吉野杉のお箸をもっと身近なものにすべく、皆様にこのお箸を届けていきますよ!

割り箸はもちろん、普段使いとして洗って繰り返し使えるお箸もあります。私も持たせて頂いたのですが、何より軽い!そして木のぬくもりというか、手になじむような吸い付くような感覚は、プラスチックのお箸や塗り箸では味わえない感覚ですね。そして木目の美しさがまた良いです!

割り箸は、もともと明治時代に、吉野で酒樽の材料として使っていた杉の端材(はざい=酒樽の製造過程で必要な部分を切り取ったときにできる余った木片など)を有効活用することから生まれたそうです。

今では、酒樽の製造は少なくなり、吉野杉の大半は建築用材として使われますが、割り箸は建築材を採った残りの端材でつくられているため、実は資源を大切に有効利用している資源のリサイクルであり、その資金をまた植林という形で還元することで、森林サイクルの一翼を担っているそうです。

ちょっと割り箸のイメージも変わりますよね。こちらが加工前の端材です。とっても長いです!

 

木を加工する機械もたくさん並んでいましたよ。

美しい木目の原料ですね。

そしてこちらがこの吉野杉を加工されてできた割り箸です。木目の美しさと木の赤い部分と白い部分が混ざり合ったきれいな割り箸です。近日中に木のうたでも取り扱い予定です。またご報告しますね。

そして今回私は、手作り杉箸体験もさせて頂きました!箸の長さに切り出された角材をカンナで削り形を整えながら、最後に紙やすりで仕上げて、表面に蜜蝋を塗って完成!!

このカンナで削りながら形を整える作業がとっても楽しく、木が薄く削れていく感覚はなかなか味わえない感覚ですよ。先端だけ細くしていくのがなかなか難しく、夢中になってしまい、写真を撮るのを忘れてしまいました(笑)

完成したお箸の写真だけ載せておきますね。

そして最初にお話したように、手にとってもなじんで軽くて持ちやすいです。しかも自分でつくった箸だと食事がより楽しくなりますね。

箸つくりのワークショップもぜひ木のうたで企画したいと考えていますので、またこちらもご報告させて頂きますね。

最後にいろいろお世話になった代表の吉井様との記念撮影もさせて頂きました!右に写っている方が吉井様です。ちなみに吉井社長は「この差って何ですか」という番組で「割りばしの形の差」という特集でテレビ出演もされています。わたしもYouTubeで拝見させて頂きました。気になる方はYouTubeで「吉辰商店 お箸」で検索してみて下さい。

それでは吉野杉のお箸がお店に並ぶのをお楽しみに!

商品部 小坂