商品部マネージャー Mさん1999年入社

あなたのことを教えてください

具体的に仕事の内容を教えてください

役職は、商品部のマネージャーをさせていただいています。
仕事内容は、本部の中の商品部、そこにバイヤーとスタッフがいるのですが、 商品部の皆さんを取り仕切りながらバイヤーも兼務しているという状況です。
バイヤーは商品を仕入れることが仕事ですが、仕入れるだけでは意味がなく、それをどう売るかを考える。
お店に並ぶ商品というのはバイヤーが仕入れた商品になります。
商品を自分で探しに行く場合もありますし、大手メーカーさんの新商品が定期的に出てくるのですが、その中でこれとこれを入れようよ、というのを決めたり、木のうたは中小企業なのですが、大手では扱わないような中小企業独自の商品を見つけてきたり、地元の商品を仕入れたりもしています。
そうやって仕入れた商品をどういう売り場で売るのか棚づくりをしていくこと「棚割」のプランも私たちで考えています。

仕事の中でこれは悔しかったなということを教えてください

商品部マネージャー Mさん

会社として何か新しいことをやりましょうよとなった時に、やっぱり実際にやるのはお店の人たち、お客さん向けてやったりとか、その後ろに本部とか商品部とかがある形です。私たちの仕事は、お店の人に納得してもらわないとダメなんです。店長やお店の方、その人たちがやる気になって、「それいいねやってみようよ!」とならないと、うまくいかないんですよ。
それに対して逆に社内で、店長やお店の人に対しての提案をするんです。これが良いと思うということを提案したものの、うまくいかなかったりとか。自分の思いがうまく伝わらなくて、共感してもらえなかったりっていうことももちろん悔しいです。
会社がこう思っているから、これをやるんだという思いを伝えて、共感を得てスムーズにいけたんですけど、なかなかうまくいくことばかりでもなくて、まあ自分自身に悔しいというか、うまいこと共感を得られなかった悔しさはあります。うまく表現できなかったかな、やり方まずかったかな、伝え方がまずかったかなと悔しい思いがあります。
私たち自身も、実際にお店に出て接客をしてということはしていますが、実際に一番接するのは店舗の店長なので、店長に納得してもらわないと物事はうまくいかないですね。

これは伝わったな、共感したなというときはどんなときですか?

いきなりお店のスタッフに伝えるというよりも、店長が集まる会議で、店長に対してプレゼン・提案をするときに、「それいいね。やりましょうよ!」と声が上がってくることと、もう一つはお店を回った時に、直接伝えていないスタッフの方から、「店長からこういうことを聞きましたよ。それいいですね!」とお聞きする時に、伝わったなと手応えを感じます。

これは本当に嬉しかったなということをお教えください

2015年、環境省が進めているエコアクション21という環境への取り組みに対する認証制度があるのですが、それを会社としてやっていきたいという話がありました。その責任者をやってもらえないかと打診され、エコアクション21が何かもわかっていなかったので最初は戸惑いましたが、やっぱり会社から期待されて言われているので、それは頑張ろうと思って引き受けました。

実際にやってみると大変でした。エコアクション、どんなことをするかというと、節電する、節水する、ゴミを減らすとか、安全対策として防災訓練を実施するとかです。木のうたには店舗が何店舗もあるので、本社だけだとここで話をすれば全員に伝わるのですけど、全ての店舗でやっていきましょうとなった時に、同じように進めていくにはどうしたらいいだろうというところで、一番苦労しました。お店に代表を1人づつ作ってもらって、その方を集めて月一回、勉強会をやったり、例えば「今月は室内温度の設定管理をしていきましょう」といった取り組みを進めていきました。一番苦労したのが、私も含めみんな「エコアクションってなんやねん」や「なんでそんなことをするんだ」っていう、反発ではないんですけど、なんでする必要があるのという声がありました。ただやっぱり時間が立つにつれて、地球環境を守るというのと、エコに取り組むことで会社にもメリットはあるということが理解し出して、大事だよねとなってきました。そして、意見交換などを続けていくうちに、みんな賛同してくれて、「こんなことしたらどうですか?」とかお店から活発な意見が率先して上がってくるようになりました。
そうやって一年取り組んで、共感できてお店が全部取り組めたことで、エコアクション21の承認を取ることができたということが、一個目の喜びでした。
そして、月1回の勉強会や取り組みを3年間継続していて、しかも年々進化していっていることが、さらに嬉しいことです。

木のうたに入社を決めた決定打は何ですか

まず地元で働きたいなというのと、人と接する接客の仕事をしたいなと探していたんです。そこで木のうたを見つけて、前社長に面接をしてもらって、木のうたという会社自体が地元を大切にしているということがよくわかったのが一番の決定打でした。
その当時ドラッグストアがまだそこまで広がっておらず、まだこれからというところだったんですけど、大手ドラッグストアは、全国チェーン化してお店を全国にどんどん増やすという流れでしたが、木のうたはお店を増やしていきたいが、それよりも奈良に本社を置いて、経営理念のなかに「地域の人々の命と健康を守る」というのが第一にあり、地域の人々を大切にしていこうという思いがあるから、全国に目を向ける前にまず奈良を元気にしていくことが第一だ、と面接で話されたのが印象に残っています。

退職までに必ず成し遂げたいことを具体的におしえてください

入社時から経営理念にある「地域の人々の命と健康を守る」に共感していますので、私が働いている間に、奈良を元気にするドラッグストア、奈良で一番信頼されているドラッグストアが木のうたと言われるようになることで、退職した後に、それを築いたのがあの人たちだよねとな理、その中に自分が入っている、そういうことを成し遂げたいと思います。
一番は健康のことで悩みがあったら、病院に行くほどではないんだけどちょっと体調が悪いなとか、最近元気がないなとなった方に、周りの方から、「木のうたやったら相談に乗ってくれから行ってみたら」と声が上がって、そういう声が広がっていく、そんなイメージです。
私たちが退職した後に次世代の木のうたを担う人たちを育てていこうと、今新入社員の採用に力を入れています。新たに入って来た方々に、私たちの仕事を見ていたらいいよね、あの人たちが、奈良に信頼されるドラッグストアを作った人たちだよねと思ってもらえるような足跡を残したいと思います。

木のうたについて教えてください

木のうたのここを見て欲しいベスト3を教えてください

①こだわりの品揃え
やっぱり大手にはない品揃えですね。ドラッグストアは今競争が激しくて、ドラッグチェーンがたくさんできています。大量に数を揃える力はすごいのですが、逆に扱えない商品というのもたくさんあるんです。
例えば、この商品いいんだけど、すごく生産量が少ないから全国チェーンで扱っても数が作れない、そんな商品が結構あるんですね。
本当にこだわりを持って作っておられる商品など、そういう商品を木のうたのような中小企業だと扱えるんですね。ただしっかりお話をして、木のうたに対して共感してもらえないと、こだわりを持っておられるので、簡単にはおろしてもらえない場合もある。でも全国チェーンだと、どれだけ話をしても、数が少ないので取り扱えれない。そういうこだわった商品を少しずつ増やしています。

②雰囲気
店舗独自で色々と特色を出しています。レイアウトも店によって違いますし、入口を入った雰囲気も独自の装飾によってお店ごとの雰囲気が出ています。
これは中小企業の利点でもあると思うのですが、店舗と本部の距離が近いことにあります。何かあれば、すぐに電話できますし、コミュニケーションが取りやすい。社長との距離も近いです。社長がお店を回っていくので、本当にすぐに話しができるんです。例えば、こんなことをしてみたい、と思ったときに、本部に電話して、情報交換することで、じゃあ一回やってみよう、となる。本部としても、店長さんはもちろん全員しょっちゅう話をしますし、お店の方も大半は知っています。だから店長だけでなくて、お店のスタッフの方から直接電話がかかってきたり、相談がきたりということも多いですね。そんな距離感の近い関係性が、お店の独自性として出てきているのだと思います。

③人
木のうたは、挨拶一つとっても、お客様を見て挨拶をしています。そのお客様が知っている方なのか知らない方なのか、初めて来られる方なのか、同じ挨拶をするのではなく、来られたお客様を見て、その方の顔色や雰囲気を見ながら挨拶をしています。
また積極的なスタッフが多いので、こんなことをしたいんだとお店のスタッフから提案がどんどん出てきますし、この商品について質問したいんだと直接きたりとか、そういうスタッフからの提案や相談がたくさんあります。木のうたのスタッフは、ただ単に働いているという意識よりも、木のうたの社風として「成長したい」と思っている方も多いのが特徴です。
お客様一人ひとりをみて、このお客様にとって一番良いのはなんだろうと考えて行動できる社風がある、だから人を見ていただきたいです。

あなたにとって「元気にする!」とは会社・お店・仕事のどの部分ですか

経営理念の一番最初「地域の人々の命と健康を守る」を実現するためには、会社とお店がまず元気にならないといけない。特に、商品部として一番お客様に接するのは、お店の商品、お店のスタッフ、お店ですので、まず店舗を元気にすることが第一。
お店に元気がないとお客さんを元気にすることはできない。 私たち商品部としてはまず、お店のスタッフとお店自体を元気にする商品を仕入れてきて、それをどのように棚に並べるかというところを意識しています。仕入れた商品がお客様のためにならなかったら、お店も元気にならない。いい商品を見極めて仕入れるのと、棚の並べ方によっては、スタッフが接遇しにくいことがあります。例えば、風邪薬だと、風邪薬だけではなく、風邪薬と一緒に飲める栄養剤が一緒にあれば、早く元気になれる。けど風邪薬と栄養剤が全く違う場所にあったら、スタッフは接客しにくい。売り場を通してスタッフが接客をするときに、わかりやすい、使いやすい売り場にするのが、私たちの役割です。
あとは、いろいろな接客をしてもらえるように、そのためのサポートをこちらでする。例えば、よく売れる商品が少量しか棚に並んでいないとしょっちゅう補充しないといけない、かと言って、たくさん棚をとると他の商品を並べれない。そこをどう上手く調整するかで、接客へ意識を向けてもらえるようにするのと、接客に使いやすいように商品を並べるようにすることが、私たちにとって元気にすることですね。

あなたにとって「挑戦する」とは会社・お店・仕事のどの部分ですか

商品部マネージャー Mさん

挑戦するはですね。まずは仕事の部分なんですが、繰り返しやっていく仕事はたくさんあるんですけど、ただそれだけをやっていくのではなくて、今までになかった新たな取り組みが発生したときは、真っ先に挑戦できるようにします。
先ほどお話ししたエコアクション21も、正直大変ではありましたが、これを成功させて、継続させることで自信もつきましたし、大きく成長できたと感じています。やっぱり、挑戦して成し遂げること、さらに自分も今後も成長させれる。
会社に対してだと、いつまでも挑戦し続けていかないと、同じことの繰り返しだけだと会社は良くなっていかないと思うので、新しい追い風を吹かせられるようにしていくことが、最終お店と会社を元気にすることにつながると思います。

あなたにとって「学びを伝える」とは会社・お店・仕事のどの部分ですか

学びを伝えるに関しては、会社と仕事のところです。まず一番目は、商品部の役職としては私の上が社長になりますので、社長の考え・思いを自分なりに理解した上で、バイヤーに理解してもらえるように伝える。そしてその思っていることを実現するためにどういう方法でやっていくのかというのを、バイヤーを導いていくことが大事だと考えており、今後は後輩、特に新入社員の育成が重要になってくると考えています。
お店に対しては、毎月社内報で商品のことを伝えたり、商品の勉強会を行って、学びを伝えています。もう一つ特徴的なのが、売り場を通して学びを伝えることです。商品のことを一番学んでいるのがバイヤーなんですね。一番商品のことを知っているバイヤーが自分が学んだことを、勉強会を通して直接伝えるだけでなく、その学びを売り場で表現することで、お店のスタッフさんに学びを伝えています。スタッフさんが売り場を見たら、バイヤーがどういう考えでこういう売り場を作ったのかを理解してもらえるような表現ができれば、すごくいいことだなと思います。理想としては、お客さんが棚を見てもらうことで、会社の想いや考えを伝わることを目指していきたいです。
例えば、お客さんが風邪気味の時に、風邪薬を探しにきたら、こういうときはこれがいいですよというのが、売り場ですぐわかる。それだけでなく、プラス栄養ドリンクも買っておこうか、そんなことが売り場ですぐわかる。どういう時にどんなものを手にしたらいいかが、売り場を見たらすぐにわかる。もちろんポップで商品の説明をつけることも大事なんですが、売り場全体を通して伝える。ポップで全ての商品に説明をつけてしまうと、見るのに疲れてしまうなんてことがあるんです。だから棚を見て、これがいいんだねということがパッとわかる、それが売り場全体を通して、お店のスタッフさんに伝わって、お客さんにも伝わるのが一番理想です。
今大事にしているのが、いい商品だけどあんまり生産していない。そういう商品には、作っている方の思いがすごく詰まっているんですね。その思いをきちっと理解して、作っている方の思いもお客さんに届けたい、作り手の思いと、それに自分たちの思いを乗っけて、一緒にお客さんに届ける、これを挑戦し続けています。

木のうたのこれだけはお客さんに
伝えたいこと

商品部マネージャー Mさん

私たちを頼りにして欲しいです。まだまだだよと言われるかもしれないですが、全員一丸となって努力していきますので、ぜひ頼りにしていただきたいと思います。

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